「……僕が? 何で?」 潤んだ瞳で そいつが聞いてきた。 うっ… 小動物みたいな 瞳には弱いんだよ 私はぁ~!! 「だ、だって…… 俺の家の前で うろちょろしてただろ?」 「あぁ、それは―」 「あらぁ、来てたのね」 そいつが説明 しようとした瞬間 母の声が 聞こえた。 「お母さん…? 今、もしかしなくても こいつに話しかけた…?」 私が、青ざめた顔で 指さすと 母は ニコッと 笑った。 … …… ……… どういうこっちゃ~?!