男装女子VS猫かぶり王子!





―“2年A組”―


私は、学校に
着いたあとも


ぼぉ~っと
していた。


「……遥?
どしたの?」


葵が、心配そうに
私の顔を


覗きこんできた。


「……何でもねぇ。
ごめん、葵」


「ううん。何も
ないなら
良いんだけどぉ……」


同じ可愛い系でも


やっぱり
葵の方が癒される…。


「……は、遥?」


いつの間にか
葵の頭を
撫でていた。


「あっ、悪ぃ……」


「やっぱり
何かあったんじゃ……っ」


葵が
涙目になって
私に
聞いてきた。