「よろしくっ。
田邊さんっ」


橋場がわざわざ
椅子から立ち上がり


手を
差し出してきた。


…握手を
しろと?


お母さんも
いるし


するしか
ないか…。


私も椅子から
立ち上がり


橋場の元へ
行った。


手を出すと
橋場が握ったと
同時に引き寄せられた。


「?!」


そして


「君、大変な
秘密を抱えてたんだね♪」


と、耳元に
囁いてきた。