女神の微笑み

「ほどいてよ!ねえお願い…」

涙を流して哀願(あいがん)するさくら。

理性を失ったさくらはもう、さくらではなかった。


半日が過ぎようとしていても、そんなさくらの症状が治(おさ)まることはなかった。

ナイフでしか切れないほど、結び目はきつく縛られているため、どれだけ暴れても、どれだけさくらがほどこうとしても、決して縛られた腕が、緩むことはなかった。