女神の微笑み

やはりそこは、見たこともない場所であった。

アヤが倉庫と思った場所は、廃墟となったビルの一階だった。

周りにもいくつかそんなビルが広がり、思った通り、少し離れた場所にホームレスが見える以外、人通りもなく、静かな場所だった。

アヤはまず、大通りを探して走った。

走ったと言っても、痛みに耐えながらであるが故に、そのスピードは早歩きほどにしかならなかった。