あなたにもらったモノ。


「今年も同じクラスになれたな!美紀」

「うん!」

私の中学校からこの、美里高校に入学した人は、私だけ。
だから、知り合いがいなくて心細かったんだ。
そんなとき、声をかけてくれた美紀と瑠唯は、仲良くなれそうな気がして。



キーンコーンカーンコーン

朝のホームルーム開始のチャイムがなった。
自席に座る。
隣の人、どんな人だろ...
優しい人だといいな...
でも、そんな思いはすぐに壊された。
先生が教室に入ってきても、隣の人は現れない。
休みかな?そう思ったとき。

ガラガラ

「すんませーん、遅れましたー。」

教室のドアを開けて入って来た人...それは。

ワックスでセットした金髪、いくつものピアス、焼けた肌、乱した制服。
そして...