あなたにもらったモノ。

「あの~...」

後ろから、声がした。
振り返ってみると...。
うわ...人形みたい...。
栗色のフワフワのセミロングの髪型に、クリクリの目。
色白の肌に、真っ赤な唇。
か、かわいい...。
女の私から見ても、惚れちゃいそう。

「あ、あの!友達に...なってくれませんか...?」

遠慮がちに言う姿も、かわいい。

「え、あ、もちろん!よろしくね!」

ひとりぼっちかもしれないと思っていたから、とても嬉しかった。

「あ、ありがとう!私、遠山美紀って言うの!あなたは?」

「私は、藤崎美紗だよ!」

「美紗ちゃんか~!よろしくね!」

ニコッと笑う美紀。かわいい...。
その時。

「おい、美紀」

美紀を呼ぶ声の方を見てみると...。
言葉を失った。