あなたにもらったモノ。

やだよ...そんなの...。

「お母さん...」

私はその場で、崩れるように泣いた。

お父さんは、そんな私の背中をずっとさすってくれていた。


家に帰っても、何もする気が起きない。

グゥー

お腹が鳴った。

お腹...空いたな...。

お母さんの手料理...食べたいな...。

お母さん...お母さんに会いたい...。

そして私はまた、泣いた。
泣いても泣いても、お母さんは帰ってこない。

わかっているのに、涙は幾度となく溢れてくる。

わかってるよ...。もう2度と...会えないんだ...。