あなたにもらったモノ。

一階のリビングに降りる。

「おはよ~!」

すると、新聞を読んでいたお父さんが

「ああ、おはよう」

と、返事をしてくれた。
いつもはしないからちょっとびっくり。

「あらあら、お父さんも美紗が高校生になって嬉しいのね」

「なにそれ~」

2人で笑うと、お父さんは恥ずかしそうに新聞で顔を隠した。

そう、私、藤崎美紗は、今日から高校生なのです!