甘い彼。

綺麗な花壇、

ここは…庭…?


白く大きな家の庭。


そこには6歳くらいの女の子と8歳くらいの男の子、11歳くらいの男の子が遊んでいる。


『桃ちゃん僕と遊ぼ』


『うんっ!遊ぶー!かなでちゃんも遊ぼーよ!』


『え?う、うん…』


これは…なんなの…?

昔の私?

あの二人は誰…?


『そーちゃん!かなでちゃん!ももと鬼ごっこしよー!』


『いいよ桃ちゃん、鬼は僕ね?』


『わかったー!かなでちゃん!逃げよ!』


『え、わっ!待って桃ー!』


誰?誰なの?

なんで顔が見えないの…?


貴方達は誰…?


手を伸ばした瞬間その瞬間、

ぶわっと突風が吹いた。


それと同時に変わる景色。


ここは…繁華街の路地裏…?


『だ、大丈夫ですか?』


『…ほっとけ』


『ほっとけませんよ、怪我してるじゃないですか!』


これ…私…?

違う…私じゃない…?


『なんで喧嘩なんてしてるんですか?』


『別にいいだろ…』


『よくありませんよ!危ないです!あとしっかり胸を張って生きないと、こんなことしてちゃダメですよ?』


『…無理だ、俺が今いる族だって誇れたもんじゃねぇ…』


『…じゃあ、自分が誇れるものを作ればいいんです、流星のようにキラキラ光れば皆、ついてきますよ?』


『流星…な』


『はい、皆の憧れになればいい仲間と出会えますよ?星流、星が流れるで…星流』


いい名前じゃないですか?

そう言って女の子は笑う。


あの相手は…奏さん…?


『奏っち!その子が言ったこと、実現させよう?僕たちで作ろ?』


『瑠羽…お前なんで』


『心配だから…』


『なんだ!もういるじゃないですか誇れる仲間!』


笑ってそういう女の子に、

目を見開く奏さん。


『そうだな…お前、名前は?』


『私?私は野々宮 桃羽です!あ、行かないと!さよなら!』


それだけ言って去る女の子、

わかりそうでわからない…。


あぁでも…私を呼ぶ声が聞こえる…起きないと…。