甘い彼。

「秋っちが珍しくかっこよく見えるよ桃っち…!?」


「何だよ珍しくって!俺はいつでもかっこいだろ!」


ふふっ、ほんとお似合い!


「じゃあ俺は戻るよ桃」


自然な体運びで頬にキスをして教室を出て行った奏さん。


奏さんを追いかけるように瑠羽ちゃんの頬にキスをして出ていく秋良くん。


どうしよう…。

鼓動が鳴り止まないよ…。


「ねぇ桃っち…」


「な、何かな瑠羽ちゃん」


「秋っちが紳士だよ!?」


「秋良くん紳士だったね、奏さんの体運びが自然すぎてびっくりだよ」


あ…瑠羽ちゃん顔赤い。


瑠羽ちゃんってもしかして秋良くん好きなのかな?


「…おいお前ら」


端で見ていた翔が私達に話しかけてくる。


…てゆか、いたんだ…。


「あの2人は…族のトップと副って噂だろ、なんで知り合いなんだ」


「…それ、宮川くんに関係ある?ないよね?

私に関わるなって言ったんだから関わらないでよ」


これ以上傷つきたくないの。


これ以上あなた達の幸せそうな顔を見ていたくないの。


…あなたが好きだったから。


「おい女お前翔に何言ってんだよ」


弥佳が私を女、と呼んで突っかかってくる。