甘い彼。

「あ…桃羽…」


教室に入ると、

愛乃が私を見て私の名前を呟いた。


「ちっ……んで戻ってきたんだよ」


弥佳が睨んでくる。


あぁ…なんで私は…。


こんな人達を信じていたんだろう…。


「桃、気にしなくてもいいんだよ」


よしよしと頭を撫でる奏さん。


ここは桃のクラスなんだから、と優しい声音で落ち着かせるように言う。


「そろそろ瑠羽たちも戻ってくるかな」


「…そうですね、授業遅れちゃいます」


あ、奏さんは大丈夫なのかな…?


「俺のことは気にしなくてもいいんだよ桃」


奏さんは私の心を見透かすのが得意みたい。


私の思ってることがわかってるもん。


こうして奏さんが瑠羽ちゃんの席に座って話をしていると、

秋良くんと瑠羽ちゃんが戻ってきた。