甘い彼。

「ペアなんてできるかよ」


休み時間。

リクがそうやってこっちを睨んでいたのを思い出す。


「あ、大丈夫だよ桃っち誘うって言ってたから、奏っ―――バンッ!!!!」


瑠羽ちゃんの言葉を遮って大きなドアの開く音がした。


心臓とまるかと…。


「びっくりした…」


「よう!!桃羽ちゃん!瑠羽!」


あ、秋良くん!?


「桃羽ちゃん俺とダンスパーティのペアになろうぜ」


「え?あ、私でいいなら…」


「秋良、何やってるのかな?」


後ろからやってきた奏さんが秋良くんを殴ってきた。


「奏っちー凄い音したけど秋っち大丈夫ー?」


「大丈夫だよ、ほら秋良帰ろうか」


秋良くんの首根っこをつかんで、

笑いながら奏さんが帰っていく。


こ、怖い…。