甘い彼。

「お揃いのもの買お?」


ストラップなどを色々見てまわると、
瑠羽ちゃんがそう言ってきた。


んー、あ!これ6個ある!し、可愛い!


「瑠羽ちゃん奏さん望月秋良くん雅これはどうですか?」


「おお!それかっわいー!」


「ん?お、いいなそれ!!」


「ええやん!」


奏さんたちもいいよ、と言ってくれた。


「よーしじゃあ買ってこよ!」


瑠羽ちゃんがレジに向かう。


そういや…私買ってもらってばっかりだなぁ。


お店の外で待っていると奏さんが来た。


「どうしたんですか?」


「これ、あげる」


腕にチェーンをつけてくれる奏さん。


「これは…?」


「今流行ってるブレスレットだよ」


色んな場所に売ってるブレスレットの飾りを、思い出代わりとしてブレスレットのチェーンにつけていくものらしい。


かなり人気があるらしく様々なお店がコラボしてるらしい。


「思い出増やしていこう、桃」


「………奏さん、ありがとうございます」


泣きそうになるのを我慢して奏さんにお礼を言う。


「それじゃあ、そろそろ暗いし瑠羽たち来たし観覧車行こうか」


「桃羽〜!行くでー!」


「はぁーい!奏さん、行きましょう!」


観覧車観覧車…ここは確か結構大きな観覧車だったはず。