甘い彼。

「わぁー…美味しそうだね桃っち!」


「でしょー?可愛いし前来たとき食べたら良かったって思ったから…」


前来たとき…ね。


「桃、食べようか」


以前のことを思い出してしゅんとする私に、
柔らかな笑みを浮かべた奏さんがよしよししてくる。


「はい!いただきます!」


「桃っち…これ美味しすぎ!」


「だね!瑠羽ちゃん!」


「桃、俺達サラダとかとってくるね」


セルフサービスのサラダやスープ、ジュースなどをとりに奏さん望月雅と秋良くんが行く。


「皆行っちゃったねー」


「そだねー…あ、スイーツきた!」


「おまたせしまし…桃羽?」


え…?