中々起きてくれない奏さん。


5分ほどおねむな奏さんと戦ってみたけど…。


揺すってもぱしぱし叩いてもみても…。


「うーむ……え?あ、きゃあ!?」


どうしたら起きるのか考えていると、腕を掴まれ布団の中に引きずり込まれた。


「そそ、奏さん!?」


「んぁー?あれぇ?桃ー?」


「おおお、起きてください奏さん!」


まだパジャマだし早く着替えたい!!


「抱き心地いいねぇ桃〜」


抱き心地!?


そんなふにゃふにゃした笑顔で言わないで…。


うー…奏さん寝ぼけてる?


「奏さん…起きてくださいーっ!」


「うー…?ん?…んー?…あれ?桃?」


お、起きた!!


「桃なんでここにいるの?」


「奏さん起に来たら引きずり込まれました」


「あぁ…夢じゃなかったんだ…」


夢?


なんのことだろ?


「なんでもないよ桃、おはよう下行こうか」


「え?あ、はい!って、奏さん!?」


起き上がると私をお姫様抱っこをしてスタスタ歩き出す奏さん。