~プロローグ~
「あの曲のおかげで、私は、ここまで来れた」
「私も……あの曲がなかったら、挫けていたかも知れない」
「みんな……そうだよな」
みんなは首を大きく振った。
「じゃあ……行くよ!」

彼らは、約10万人のホールに埋め尽くされている舞台の前に立った。

私が深々と会場の人に御辞儀をすると拍手はホールを包んだ。