クリスマスプレゼントは靴下に

「皆さん、メリークリスマス!」

晴れやかな気持ちで、イタリアンのお店『ベル」に向かった。



「な、中井さん!
どうして…」

「どうしてって…誘ってくれたのはあなたじゃないの。」

皆、遼一さんのことを見て目を丸くしている。
ふっふっふっ…驚け、驚け。
私が来ただけでもびっくりしただろうに、連れてきたのがこんな格好良い人だから、皆、相当驚いてるみたいだ。



「あ、こちら、新田遼一さん。」

「皆さん、初めまして。」

領地さんが挨拶をしても、皆、返事さえ出来ずに、ただ茫然と遼一さんをみつめてた。



ははは!
大どんでん返し、大成功!
私は心の中で、腹を抱えて大笑いをした。
なんて、気分が良いんだろう。



「どうしたの、皆さん…おかしな顔して…
今夜はクリスマスよ、みんなで乾杯をしましょうよ!」

「え?あ…あぁ……」

「では…素晴らしいクリスマスにかんぱーい!」

私達はシャンパンの入ったグラスを合わせた。
まさにそれは勝利の美酒だ。
四人はまだ遼一さんのことを信じられないような目でじっとみつめている。



「それじゃあ、私達はこれから食事に行くのでこのへんで…」

「お邪魔しました。」

まだあほ面をしてる四人を置いて、私達はその場を去った。
こんなところに長居は無用。
私達は、これから二人っきりで素敵なイヴを過ごすんだから。