クリスマスプレゼントは靴下に






「それじゃあ、待ってて下さいね。」



私は大急ぎで家に戻り、大慌てで出来る限りのおしゃれをした。
もちろん、彼にもらったガーネットのペンダントも忘れない。
まさか、今回もこの間みたいに、大慌てで戻ったらいなくなってるんじゃないかって、ちょっぴり不安はあったけど…今度はそんなことはなかった。
彼は、寒い中、いやな顔ひとつせず待っててくれた。



「お待たせしてすみません。」

「いえ…待ってる間も楽しかったですよ。
それにしても、玲子さん…とても素敵ですね。
見とれてしまいます。」

「え?ほ、本当ですか?」

お世辞だとわかっていても、やっぱりうれしい!
頑張っておしゃれしてきた甲斐があるってもんだ。
待たせても、文句ひとつ言わないし、本当に良い人だな。
寒さでちょっと赤くなった鼻の頭が妙に愛おしい。



私達は、イヴの街に繰り出した。
イルミネーションに彩られた街はいつもにも増して華やいで、すれ違う人たちは、みな、うきうきした顔に見える。
今まではそんな人たちに妬みを感じるばかりだったけど、今日の私は違う。
私も彼らと同じように浮き浮きして見えるはずだ。
だって、心がこんなに弾んでいるんだもの。



早速食事に…と、行きたいところだけど、私にはその前にどうしても済ませときたい用事があった。



「あのね…遼一さん……」

私は遼一さんにそっと耳打ちした。