クリスマスプレゼントは靴下に

(なぬ!?これがあるってことは……じゃあ、やっぱりあのお店は本当にあったってこと…!?
そうじゃなきゃ、今、この瞬間が幻なのか……!?)



私は彼に再会出来たことで、酷く興奮し、混乱していた。
もう何が夢やら妄想やら現実なのかがわからない。



「……どうかしましたか?」

「あの……今って現……い、いえ、なんでもありません。」

これは現実ですか?それとも妄想ですか?…なんて、とても聞けない。
だから、ゆっくりと、私は周りを見渡した。
隣の席のおじさんが広げてる新聞は、今日の日付。
一面のニュースも私が知ってるものばかり。
とりあえず、違和感は何もない。
ってことは…今は現実で…目の前にいるイケメン君も幻じゃなくて現実ってこと…?



「あの……」

彼は心配そうな顔をして私を見てた。



「す、すみません!なんでもないんです。」



(じゃあ、やっぱりあれは全部本当のことだったのかしら?
あのしあわせ屋での出来事も、あのおやじさんも…)



ピンクの靴下を見ているうちに、私は今更にしてあることに気が付いた。



「あ…もしかして、いつも、これ、持ち歩いて……」

私がそう言うと、彼はどこか照れ臭そうに微笑んだ。



「え…えぇ、お返ししないといけないと思いましてね……でも、なかなか君に会えなくて、それで、諦めかけた頃からもまだずっと持ち歩いてたんです。
おかしな話ですよね。矛盾してますね。
でも、これも……もしかしたら、今日か明日にはなくなってたかもしれません。」

「……どういうことですか?」

彼は、何も答えずに、さっきと同じような顔で微笑む。