「さぁ覚悟はいいかよ邪悪」

拳を鳴らしながら、丈一郎が一歩一歩進んでくる。

「覚悟?覚悟だと?」

その場に佇んだまま、サーは首を傾げた。

「何故俺が覚悟をしなければならん?覚悟とは何の覚悟だ?」

「勿論…」

丈一郎は大きく左拳を振りかぶる!

「テメェのそのにやけた面を叩き潰される覚悟の事だッ!」

繰り出される、調息を込めた渾身の一撃!

だけどそれよりも速く。

「無意味!」

サーは左右の二挺拳銃を発砲した!