印堂 丈一郎の不可解な生活

深々と穿たれる鍼。

心臓貫通は確実に致命傷に違いない。

それが人間ならばの話だけど。

滅びの五人に数えられるサーが、こんなもので死ぬ筈はなかった。

だけど。

「只の鍼を貴様に投げつけるほど、俺が素人だと思ったか?」

指を鳴らす雪城。

同時に。

「ぬぅっ!」

鍼に練り込まれた調息が、サーの心臓に直接流し込まれる!

「貴様も調息使いか…!」

「正式に修練を積んだ訳じゃないがな…鍼に調息を練り込む事で、化け物をも殺傷する力を持つ生来の調息使いだ」

そう言って雪城は、また数本の鍼を取り出す。

「ハリネズミみたいにしてやるぞ、黒十字 邪悪!」