「瀬川さん。どう?そろそろ終わりそう?」
「はい、あと数冊なのでもうすぐ終わります」
手持ちのパンフレットをざっと数え、結城さんに声をかけた。
「なら終わったら俺に声掛けてくれる?裏にいるから」
「分かりました」
パンフレットを並べ終わると、結城さんを呼びに行く。
裏にある部屋は基本的に従業員の休憩室と資料室を兼ねていて、壁を取り囲む棚に加えて真ん中に大きな机がひとつある。
資料をめくる結城さんに声をかけると、「お。終わった?」と一言言って自分に着いてくるよう促した。
向かう先は先程のパンフレットの並べてある場所。
