青の世界

俺は急いで、その場まで走った


そして角を曲がると



「……は……?」



大勢の人がいた



───いや、



沢山、先ほどの人型がいた。



どこから現れたのか───さっきまで道を歩いていたのは俺一人だったのに…。



「……っ」


それらは俺のことなんてお構い無しに、普通に歩いている



まるで“人間”…。



…てか…普通の人間はいねぇのかよっ




俺はその後走って家に戻った



タンタンッ…


───階段を上がり部屋を勢いよく開けた。



「おいっあいつら…何なんだよっ」


『へや を、あける とき わ のっく、しなさ イ。』



…偉そうに…っ


てかここ俺の家+部屋だろ!!



「で…教えろよっ…さっきの人型は何なんだよっ!どっから湧き出てきやがったっ」


『さきほど とわ、ちがう こと を きいている ナ。』



「っ…───じゃあ…まず、お前は何だよ…」



落ち着けるはずのない俺は、ドアを開けたまま廊下に座った。


少しでも、これ との距離をおいておきたかったから。