青の世界

「はい、今日の授業ここまでー」




───ガタガタ…



「きりーっ れーっ」


「「ありがとうございましたーっ」」




───平凡な毎日



「降部ぇーっこれから何し…」


「悪ぃ!今日用事あるからっ」



何不自由ない生活



「あぁ~?!またかよ?最近つき合い悪ぃぞっ」


「ははっまた今度なっ」



当たり前な日常



「あれ?降部、後場は?」


「あっち!じゃあなー」




──────繰り返しの日々。




貧しい“外”の子供たちより


空気が濁った60数年前の“あの時”よりはいい暮らし



それはそれは、比べものにならないくらい。



───でも、何が


いつ


どこで


何故、起こるかなんて分からない。



それは同じことなんだ。



…そのことに気付いたのは


──数分後のことだった。