「本当か?」
「本当だよ」
「ふーん、それならいいけど」
「急にどうしたの?」
「あー、まぁ、気にすんな」
私と愁の会話が終わりに近づいてくると、千絵!と、岡本くんが私を呼んだ。
愁は、じゃあ、と言ってクラスに戻っていった。
「あのさ、今日の帰り一緒に帰らない?」
「うん、いいよ」
「今日、自転車?」
「うん、岡本くんは?」
「自転車パンクしちゃって。歩きで来たんだ」
「あー、私、学校来る途中でパンクしたことあるよ。しかもその日テストで、遅れらんないし、パンクしたまま自転車漕いだ」
「マジ?千絵すげぇー。俺、普通に歩いてたわ」
ひとしきり話したあと、チャイムがなってしまったので、教室に戻っていった。
そのあとの授業では、何故か頻繁に岡本くんと目が合った。
目が合うと、岡本くんはすぐにサッと目をそらした。
**
「本当だよ」
「ふーん、それならいいけど」
「急にどうしたの?」
「あー、まぁ、気にすんな」
私と愁の会話が終わりに近づいてくると、千絵!と、岡本くんが私を呼んだ。
愁は、じゃあ、と言ってクラスに戻っていった。
「あのさ、今日の帰り一緒に帰らない?」
「うん、いいよ」
「今日、自転車?」
「うん、岡本くんは?」
「自転車パンクしちゃって。歩きで来たんだ」
「あー、私、学校来る途中でパンクしたことあるよ。しかもその日テストで、遅れらんないし、パンクしたまま自転車漕いだ」
「マジ?千絵すげぇー。俺、普通に歩いてたわ」
ひとしきり話したあと、チャイムがなってしまったので、教室に戻っていった。
そのあとの授業では、何故か頻繁に岡本くんと目が合った。
目が合うと、岡本くんはすぐにサッと目をそらした。
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