花言葉

「ちょっとだけ、足つけにいこう」

そう言って優翔は私の手首を掴んで海辺へ走った。

手を握られたわけじゃない。それなのに、顔の筋肉が緩んでる。

きっと私、今、気持ち悪い顔してる。

「結構気持ちいいな」

「そうだね」

「なぁ、3日目の美ら海行くじゃん?」

「うん」

「あの、一緒にまわんねぇ?」

どうしよう。

何て、良い日何だろうか今日は。

そんなの答えはyesに決まってる。

いいよ、と首を縦に振ると優翔は少し顔を下に向けた。

顔はよく見えないけど、髪で隠しきれない耳は真っ赤になっていた。