それでも、1年の頃はクラスが違ったからそんなに気にしてもなかった。

でも、2年にあがり、アイツは同じクラスにいた。

話しかけることもできたが、俺がアイツに掛けた言葉を思うと行動に移すことができなかった。

そんなとき、アイツの友達と俺の友達が付き合うことになった。

そのせいで、アイツと修学旅行で同じ班になった。

その同じ班のスガが、アイツのことを好きになったと言うのだ。

俺は、焦ったし、嫉妬した。

スガはどんどんアイツに話しかけていって、着実に距離を縮めてる。

その焦っていたとこに、いつもは朝遅いアイツが俺の次に教室に入ってきた。

そこから俺とアイツは数学のノートを貸し借りする、そんな不思議な仲になった。