「えぇ？宮内くんと付き合うことになった？」

「イエス」


私の友人、千葉夕香は同じクラスの宮内俊介くんと付き合うことになったらしい。


「へぇ、よかったね」

「うん！」


こういうとき、君を好きでいることをやめたくなる。

でもそれは、辛い現実から逃げてしまいたいだけ。好きでいることをやめるなんて、出来っこない。

だって、もう何年も君が好きなんだから。

君に嫌われていようとも。



中学２年生のある時、君は私に言った。

『もうお前といるの疲れるんだよ。だから、もう話しかけんな』

それから君とは疎遠になった。
私は、告白をしないまま失恋。それどころか、拒否された。

それから新しく好きな人も出来ずにいる。

我ながらしつこい性格だ。こういうところが優翔も嫌だったのかもしれない。