ずっと泣いて、部屋にこもっていた私の前に、いきなり君が現れた。
泣かないで、そう言った。
私は、お母さんもお父さんもいなくなっちゃった。のぞみ、ひとりになっちゃった。と泣いた。
君は、私の手をぎゅっと包むように握った。
ぼくがいるよ。そう言った。
ぼくは、ずっとのぞみちゃんのそばにいるよ。
**
「カッコいいよねー、長谷くん」
「夕香、宮内くんが好きなんじゃなかったっけ?」
「それはそれ、これはこれ」
君はこの8年の時を経て、世の中からイケメンと言われるような男の子に成長した。
クラスで一番カッコいい、そう言われるような男の子だ。
「望美、長谷くんと小中一緒なんでしょ?仲良かったりしないの?」
「しないよ」
君と私は、今では話すことはほとんどない。
私は、君を遠くから見てるだけ。
**
泣かないで、そう言った。
私は、お母さんもお父さんもいなくなっちゃった。のぞみ、ひとりになっちゃった。と泣いた。
君は、私の手をぎゅっと包むように握った。
ぼくがいるよ。そう言った。
ぼくは、ずっとのぞみちゃんのそばにいるよ。
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「カッコいいよねー、長谷くん」
「夕香、宮内くんが好きなんじゃなかったっけ?」
「それはそれ、これはこれ」
君はこの8年の時を経て、世の中からイケメンと言われるような男の子に成長した。
クラスで一番カッコいい、そう言われるような男の子だ。
「望美、長谷くんと小中一緒なんでしょ?仲良かったりしないの?」
「しないよ」
君と私は、今では話すことはほとんどない。
私は、君を遠くから見てるだけ。
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