花言葉

「どうする?この話、受ける?」


答えが出かかってる。自分の欲望に忠実になるなら、答えはyesだ。

でも、それで千絵は幸せになることは出来ないだろう、ということも知っている。

迷ってしまう自分が嫌だ。

醜い。

好きな子の幸せを願うことも出来ないのか。

きっと、岡本の隣にいることが今の千絵の幸せなんだ。

なのに、その隣にいるのは俺がいい、と思っている自分がいる。

俺は、最低だ。

こんな、自分のことばかり考えている奴を千絵が好きになるはずもなかった。


その時、閉まっていた教室のドアが、バンッと開いた。

俺がさっきまで待っていた岸本だった。