花言葉

「愁、じゃあな」


「んじゃ」


部活を終えた俺は、帰ろうとして昇降口に向かった。


もう6時を回っている校舎は暗くなっている。


3年の昇降口のところに、女が1人、立っていた。


「岸本、こんなとこで何してんだ?」


「先輩、お話しがあります」


「何?」


「先輩は、好きな人がいたんですね」


「は?」


「昼休みに会ったあの先輩のこと、好きなんですよね?」


「何言ってんだよ」


「誤魔化さないでください。私、先輩をずっと見てきたから分かります」


正直、バレるとは思わなかった。このことは秋都にしか言ってないし、そんなに感情を表に出す方ではない。


でも、コイツは分かってるんだ。


「あぁ、好きだよ」


「そうですか」