好きなのに



言葉は丁寧だが、目が言っている。「早く食べろよ、ガキ」と。





(こんの、腹黒執事め…)





「ひなたは良いわけ?」





嫌味を少し、イヤかなり込めてスマホを取り上げた奴に言葉のプレゼントを渡す。





「ひなた様は、もう食べてらっしゃいますよ」





バッとひなたの方を向けば、スープを食べている真っ最中。





(………)





「ハイハイ。 食べればいいんでしょ、食べれば!」



「えぇ」





何処までもムカつく野郎だな、と思いながらひなたが食べている同じスープを口に運ぶ。





(美味しんだけど、何か足りない気が…)





いつもなら自分でアレンジするのだか、生憎今日は時間がない。