キケンな彼氏




まさか…松下くん…あ、間違えた。來のようなイケメンに頭をポンポンされる日が来るとは…



「…よし、奈津美ー、帰ろうぜ」



「もうっ、しょうがないなぁ來は…ってなるか!!何で一緒に帰る流れに!?」



思わずノリツッコミしちゃったよ。



「嫌か?」



う…そんな瞳で見ないでよ…



「嫌じゃないけど…あたしの家ここから超近いよ?」



「マジで?寄り道して帰ったり出来ねぇじゃん」



來がつまらなそうに腕を組む。



「あたしもそれ思ったんだよね。朝苦手だから近くの学校選んだんだけど、寄り道できないの頭になくて…」



でもしてみたいんだよなぁ。


今度美樹を誘ってみようかな?



すると、なにかを思いついたようににっ、と笑った來が




「なら今からしようぜ。寄り道」




「…へ?あ、べ、別にいいけど…」



まさか誘われるとは思ってなくて、つい吃ってしまう。



「決まりな。よし、行くぞ」



そう言うと來は、あたしの手を掴んでスタスタと歩き出した。




「ちょっ、待ってよ…てか、手…!」




急に引っ張られるから、バランスを崩しかけて小走りになる。




「あ?手?…迷子防止?」



來が繋いだ手を見て、首を傾げる。



「ならないよっ!!」




馬鹿にしてる!?絶対馬鹿にしてるよね!?




「いいから付いてこいって。いいとこ連れてってやるよ」



楽しそうにあたしの腕を引く來に、まぁいいかと思い素直に付いていくことにした。



そして、電車に乗って、たどり着いた先は…




「え…ここ…?」



なんとも可愛らしいカフェだった。



サーモンピンクを基調とする外観。天井にはパステルカラーのお花が吊るされている。



正直、來がこういうところに来るのは意外だった。




「おー。初めて来たけど、女子って感じの店だな」



キョロキョロと辺りを見回す來。



「初めてなの!?」



普通に入ってきたから、来たことあるかと思ってた。