今日は、待ちに待った入学式!


小学校の頃から、なぜか頭がいい方のあたし。


それでも、高校はそれほど偏差値が高くないところを受験した。


理由?そんなの…家から近いからと、制服が可愛かったからだよっ!!


くだらないとか言わないでね!?


あたしにとっては、すっごく大切な事なんだから!


あたしは、朝にすごく弱い。おかげで、中学では何度も遅刻しそうになるし…。


でも、その度に全力疾走で学校に向かってたから、運動にも自信はあるよ。


…って、学校行く準備しなきゃ!!


「きゃー!もうこんな時間!朝ご飯…なんて食べてる場合じゃない!」


起きてからのんびりぼーっとしてたから、時間がないよぉ〜!!


結局、入学式早々から走って学校に行く羽目に。


もう!本当、ついてない!


ーードンッ!


「きゃぁ!?」


痛…っ!


曲がり角を曲がったところで、誰かとぶつかってしまった。


「す、すみません!前見てなくて…!」


「あ"?」


「ひっ!!」


な、何この人!超怖い!!


ドスのきいた低い声に、キツそうな吊り目。明らかに不良ですって見た目の男子に思いっきり睨まれる。


「ご、ごめんなさい!!遅刻しそうで急いでたんです…!」