最高のラヴ・ソングが書けるのは、失恋した瞬間。
だから、ラブ・ソングをもう書きたくない...と言ったのは
レオン・ラッセルだった。
作家と言うのは、そういう人もいる。
ある意味、深町も松之も、ロマンティックな理想を
作品の中に求める時もあったりもする。
そうすることで、夢の中に自らを投入するのだ。
作家と言う人種は、それでハッピーになれる。
だから、現実世界は煩わしいと思ったりもする。
例えば、恋などもそうだ。
恋は素晴らしいもの、しかし、それは
心の中で想い、優しさを分かちあえる希有な場合だ。
不幸にしてそうならない時、人は失意に沈む。
レオン・ラッセルなら
そんな時にラブ・ソングを作るのだろうが....
深町のように、最初から避けて通る事で
作品世界の中で幸せになる、と言う者も居る。
ミュージシャンならば、音に心を通い合わせる事、
そして、サウンドの中、演奏に耽溺する事は
ひょっとすると、恋よりも素敵な事に思えたりもするだろう。



