elevator_girl


早朝のインスバイアと言うのも
なかなか、楽しいものだな、と松之は思う。
今まで、こんな時間に起きていた事はなかったからだ。

Inspired by 4AM。
そう書いて、イメージを書き留めた便箋を
畳んだ。



...あ、そうだ。
松之は、昨日書いた紹介状の宛名を書こうと
封筒に、なるべく丁寧に宛名を書いた。

そこまで書くと、急に眠気が催してきたので
そのまま、布団へと倒れ込んだ。



....ん?
松之は、あたりが明るいのに気づく。

机の電灯はついたままだが
クロックを見ると、すでに午前九時だ。



....まずい!。
今日は、11時からだが
ここから駅まで出て、そこから丘の上キャンパスまでのバスに乗り換えると、ぎりぎり。


慌てて起き、それでも布団は畳んで仕舞う。
そのあたりは、彼らしい几帳面なところだが
布団を畳んだ時の風に煽られて
机の上の紙片が舞う。

もともと、同じ便箋だった紹介状とイメージ・ボードを混同し
慌てていた松之は、紹介状を送るつもりが
イメージ・ボードの方を封筒に入れて、封をし
それを、いつも持ち歩いている鞄、-濃緑の
キャンバス地の-に無造作に、しかし丁寧に入れ
身支度をして外へ飛び出した。