elevator_girl


彼はにこにこと笑い「あるさ。例えば、構造に関しては解剖学、まえ、東京大学の教授だった
養老先生とかの説が根幹だし、精神分析学の所見は、USAのお医者さんが使うマニュアル
DSM-ⅣTRの記述が元だ。愛、については、医学者のジグムント・フロイドさんや、アーサー・ヤノフさんの
の有名な説がベースだ。行動学的な所見は、行動学者のコンラート・ローレンツ博士や
日本の、京都大学の今西錦司博士の
説がベースになっていて、それらを統合して並べたものさ」と

彼は、こともなげにそう言う。



「うーん、そうなんだ...。」深町は、訳分からないが
でも、そんなに色々な学者が研究してくれる、と云う事の方に、どちらかというと感激した。

取るに足らないような些細な事を、一生懸命に考えてくれる人が居る、と云う事に。




叔父は、更に続ける。


「楽しいから、って女の子に恋する。それでいいんだな。まだ。
でも、その女の子に心惹かれると、その子を誰にも渡したくないと思う。」


深町は頷く。だから、僕だけを見て欲しいと思うんだ、と。



「で、その気持ちを女の子に伝える。そこで、仮にその子が、シュウの気持ちに
答えてくれたとする。で....。」


叔父は、にこにこして深町を見て


「それで、まあ、シュウの好みとしては他の男と付き合って欲しくない、と思う。
その気持ちというのは、さっきの表で言うと生物的な嫌悪感だ。当然だな。
気持ちがシュウに向いてるなら、他の男の事なんて気にならない筈さ。
だから....話は簡単だよ。
それでも他の男を見てるような女の子だったら、そういうのは相手にしない方が無難だ。
そうやって見分ければいいんだよ。簡単だろ?」