オスカー・ピーターソン・トリオの"Quiet stars quiet night"が終わる。
叔父は、音楽の切れ目にCDプレーヤー、これは
ソニーのカレント・パルスDC-ALL-FETプレーヤーだが
それのボリュームを絞った。
「よくきたね。座れば?」
軽い口調で、対等目線で話すこの叔父が深町は好きだった。
叔父自身、自由が好きだから、言葉づかいで上下を決めるのは
嫌いだ、と言っていた。
深町は、くつろいだ気分で窓際に座る。
板の間にジカに座ると、ひんやりとして爽快。
もう、夏なのだ。
窓越しに、水平線が見える。丸く。
左手には岬と山、カーブした稜線がそのまま
海に流れ降りるような感じ、自然の調和を思わせる。
叔父は、ボリュームを上げた。
"Days of wine and roses"が
部屋いっぱいに広がった。



