それは既製品のラッピング・ペーパーではなく
和紙に手書きのイラストで模様を描いた、ひょっとすると
昌子の手描きかもしれないもので
ちょっとしたポップ・アートだった。
皺を伸ばして広げてみると、可愛らしい花の模様。
この花って、なんだったっけな.....。
よく分からなかったので、深町は
ポケットのスマート・フォンで調べてみると
植物図鑑によると、それはパンジー、と云う花のようだった。
パンジー、ねぇ....。
何か意味があるのだろうか。
ミステリーを解くような、そんな気持ちに深町はなって来たが
どうも、謎解きは苦手だ。
.....そうだ!。
植物に詳しくて、こういう事がわかりそうな人、というと...。
深町は、諒子にメールする事にした。



