elevator_girl




愛...そう。機械にだって愛は存在する。
愛するって気持ちは自分の中にあるのだから。
対象が何であれ、愛する事ができれば満足できるものなのだ。
特に、純真な男ほどそうだ。見返りを求めず
ただ、愛する行為に耽溺する。

見返りが無いと嫌だ、なんていうのは男の愛、としては幼稚である。
何故かと言えば、男の示す愛と言うのは自分の為でなく
対象を守る、と言う父性的なものであるからだ。


「そう....機械にも愛はあるね。むしろ、純愛かもしれない。」と
深町はストイックな事を述べた。





「素敵な叔父様がいらして、深町さんも幸せね、
それに、可愛い恋人まで..。」
諒子は、屈託無い笑顔を見せた。
深町は、率直なその言葉にどっきりとし
そして、同時にこうも思う。
..この人を天上人と言った理由が、なんとなく分かるな。


親友、松之が諒子をそう称した理由、最初は
恋心が作った幻想だろうと深町は思った。


しかし、今の言葉でその片鱗が見えた、そう思う深町だった。