elevator_girl



反射的に、深町は「二番目なんかじゃないよ」


「え?」
夏名は、驚いて目を見張る。



「夏名ちゃんが一番さ。俺。気が付いたんだ。
今まで何を見ていたんだろう。好きだよ、カナちゃん。」



びっくりとして、信じられない顔で深町を凝視していた夏名だったが

その瞳が潤み、涙が頬をつたう....。


その透明な涙を、深町は
世界中のどんなものよりも純粋で尊い輝きだ、と思った。

夏名に一歩寄り、肩を抱き寄せようとしたが
夏名が恥ずかしがるので、頭だけ引き寄せて、胸に寄せて撫でた。


周りで見守っていた軽音の連中から、口笛。歓声。

いつのまにか、低いハミングで古い、sweet-soulの名曲が歌われた。

ダイアナ・ロスの "endless love"だった。