elevator_girl

「ありがとう、先輩。でもアタシ、二番目じゃいやですからね。」


と、言うあたりは...やっぱいつものカナちゃんに戻っちゃってるなぁ、
なんて、深町は苦笑いした。そして

「二番目ってどういう事だよ、一番が誰だって分かってるような事言うな
コレっ。」と

薬指で夏名のオデコのあたりをちょん、と深町は押した。

夏名は、へへ、とにこにこしながら舌出して笑った。



...結構、いいかもね、こういうの。
と、深町も、さっきまでの気持ちを夏名が晴らしてくれた事に
とても感謝した。


..ありがと。とつぶやく。でも、それは夏名には聞き取れない...。


その、夏名の言葉は、深町の胸を打つ。

..二番目じゃ、いやです。

反射的に、今までの事を思い出す。

ずっと、僕らのために尽くしてくれて。
オートバイで危険な事をすると、自分の事のように怒ってくれて。

他の女の子が学校に遊びに来ても、嫌がらずにそばに居てくれて。

俺が淋しがっている気持ちを分かってくれて。
苦手な演奏でアンサンブルしてくれて。