「…登戸ー登戸ー大井町線はお乗り換えでございますー」 プッシューーー ドアが開いた。 ラッシュにはまだ早い時間帯のせいかまだ車内はそれ程混んでいない。 梨花はドア脇に立っていたので、入ってくる人の邪魔にならないように縮こまった。 「あ、スイマセン」 背の高い男子高校生が梨花にぶつかった。 「あ、いえ…」 梨花は思わず顔を背けた。 …なにこの人めっちゃカッコいい。