「ったく、頼むよ。

締め切り近いんだよ。今度奢るから。」



章太は私の耳元に唇を近づけ、そんなことを言い出した。



「嘘つかないで。どうせ面倒くさいだけなんでしょー!?」 



前にも何回かこういうことを言われた。


でも、結局ただ面倒くさくて

こいつが締め切りギリギリな仕事なんてあるわけがない。



「これ、さっき課長に無理矢理押し付けられたやつなんだよ。

まじ、残業とかごめんなんだよ。頼む。」



えっと。なんか可哀想?


い、いやいやいや。だまされるな自分!