「だから俺は今日、お前に婚約のこと止めてほしかったんだよ。


お前が婚約に賛成したら、そのときは諦めようって思ってた。


そしたら、お前は応援までし出すし。


それで何か悔しくなって。」



それって。それって。


私のプラスに捉えていいなら、私のことを章太も想ってくれてるってこと?


「そ、そんなの!

章太だって桜さんみたいな綺麗な人がタイプなんだろう。ってそう思ったらあきらめるしかないじゃない!」


こんなときでも、素直になれない。


私、ぜんぜん可愛くない女だ。