栗山先生も含めて三人で談笑しながら、お昼を食べてご飯を食べていく。

「二人のタイプって何?」
栗山先生が楽しそうに言う。
「タイプ?」
「なにそれ」
僕らのテンションは限りなく低かった。

「前、私だけに答えさせたじゃん」
「あー...」
雪絵さんがめんどうくさそうに呟いた。

「ひーちゃんは?」
雪絵さんに話をふられ、苦笑いするしかなかった。
「いつも笑ってる人、ですかね」
一緒にいるなら、いつも笑っている人がいい。母さんみたいな人がいい。

ふーん、と興味なさそうに雪絵さんは言う。さすがに、その反応は少し傷つく。
「ココは?」
「好きなった人がタイプでしょ。よくわかんないけど」
「そうだけどさぁ」
不満そうに栗山先生がため息をつく。

「でも、ひーちゃんみたいに何も言わなくてもわかってくれる人がいいかな」
雪絵さんは普段通り落ち着いた声で言う。
「えっ、あ、ありがとうございます?」
少し声が裏返った。

「やっぱり、なんでもない」
「ココ、なんで今更照れてんの」
栗山先生がケラケラと笑う。
「うっさい!!」
大きな声で雪絵さんは言う。

照れ隠し、なのかな?
僕は二人のやりとりを笑いながら聞いていた。