ご懐妊は突然に【番外編】

葛城商事マテリアル部門の面々と入れ替えに、悪目立ちしている一行が挨拶しに席へとやってきた。

「いやいやいやいや!すばらしい結婚式だったなぁ!稜!」

「まったくだぁ!涙が止まらなかったぞ?笑い過ぎて」

「いやーん、遥、超可愛い!」

このやかましい三人組は匠さんの悪友である田中と藤原、そして私の親友瑞希である。

ダークスーツに身を包んだ田中と藤原は、背がスラリと高く見目麗しいので嫌が応にも人目を惹きつける。

瑞希も胸元の開いたピンクのドレスにベージュのパンプスと小さなシャネルのショルダーバックを合わせて可愛らしい。

その上三人ともよく喋るしすぐガヤるので本当にうるさい。

「お楽しみいただいて、俺も身体を張った甲斐があったってもんだ」

匠さんは引き攣った笑みを浮かべて言う。

「それにしても匠の女装、滅茶苦茶可愛かったぞ。あれなら抱けるかもしれないな」

田中は真剣な顔で言う。

この人は相変わらず変態だなぁと思った。

「昔っから稜は匠がタイプだよなぁ」藤原はアハハーと陽気に笑う。

匠さんはものすっごく嫌そうに顔を顰めている。

「そういえば、田中さんと藤原さんはインターネット広告の会社を起こしたんですってね。匠さんから聞きました」

私はすかさず話題を逸らした。