翌朝
朝食を食べる前から匠さんは待ちきれずに葛城家本邸へと私を引っ張って連れていく。
葛城両親は優雅に食後のお紅茶を嗜んでいるところだった。
「遥が身ごもりました」
匠さんは単刀直入に切り出す。
「なんと…」葛城父はティーカップを持ったまま固まっている。
「まあ…」お義母さんは目を見開き絶句していた。
…どうしよう。二人とも困惑している。
私は繋いだ手をギュっと握り、不安気に匠さんを見上げた。
匠さんは目元を綻ばせて大丈夫、と言うようにコックリ頷く。
「それは、間違いないのか?」葛城父がようやく口を開く。
「はい、三ヶ月に入りました。しかも双子です」
私の回答に「ええ?!」と匠さんが聞き返す。
「あれ、言ってなかったっけ?」
匠さんは無言でブンブン首を横に振る。
驚いて言葉が出ないって感じだ。
「な、なんてこと…」
葛城母は表情を強張らせて細い肩を震わせている。
「お、お義母さん…あの…ごめんなさい」
次女が駈け落ちした上に、長男ができちゃった!という想定外のハプニング続きでは、いくら大らかな葛城母といえどショックを隠せないようだ。
「今までどうして何も言わないの?!」
「母さん!」
匠さんはヒステリックに声を張りあげた母親から私を庇おうとする。
しかし、葛城母は匠さんを無視してツカツカと私の側まで歩み寄る。
朝食を食べる前から匠さんは待ちきれずに葛城家本邸へと私を引っ張って連れていく。
葛城両親は優雅に食後のお紅茶を嗜んでいるところだった。
「遥が身ごもりました」
匠さんは単刀直入に切り出す。
「なんと…」葛城父はティーカップを持ったまま固まっている。
「まあ…」お義母さんは目を見開き絶句していた。
…どうしよう。二人とも困惑している。
私は繋いだ手をギュっと握り、不安気に匠さんを見上げた。
匠さんは目元を綻ばせて大丈夫、と言うようにコックリ頷く。
「それは、間違いないのか?」葛城父がようやく口を開く。
「はい、三ヶ月に入りました。しかも双子です」
私の回答に「ええ?!」と匠さんが聞き返す。
「あれ、言ってなかったっけ?」
匠さんは無言でブンブン首を横に振る。
驚いて言葉が出ないって感じだ。
「な、なんてこと…」
葛城母は表情を強張らせて細い肩を震わせている。
「お、お義母さん…あの…ごめんなさい」
次女が駈け落ちした上に、長男ができちゃった!という想定外のハプニング続きでは、いくら大らかな葛城母といえどショックを隠せないようだ。
「今までどうして何も言わないの?!」
「母さん!」
匠さんはヒステリックに声を張りあげた母親から私を庇おうとする。
しかし、葛城母は匠さんを無視してツカツカと私の側まで歩み寄る。

