ご懐妊は突然に【番外編】

手首を掴まれて私は簡単に組伏せられる。

「俺の言う事を聞かない部下にはお仕置きが必要だな」

そのまま私に覆いかぶさり強引に唇を塞いだ。

ああ…お酒臭い。

と、思いつつも匠さんの甘いキスによって徐々に身体の力が抜けていく。

そのまま私の上に覆いかぶると、ルームウェアを強引に捲り上げた。

いつもはここで仲良くなる流れだが、そうもいかない。

お腹が圧迫されているのも気にかかるところだ。

「匠さん、止めて!」私は身を捩り必死に抵抗する。

しかし、か弱い女の力では簡単に押さえつけられてしまう。

「なんだよ、そんなに小坂がいいのか?」

匠さんは私の顎を押さえつけて強引に上を向かせる。

その瞳はゾッとするほど冷ややかだった。

私は何も言えず首を横に振る。目からは涙が溢れた。

「そんな顔しても無駄だ」

匠さんは私の小ぶりな胸を鷲掴みにする。

「いや!」私は必死で抵抗するけど、匠さんは力を緩めない。

「そんな事言って、無理矢理するのも遥は好きだろ」

…まぁ、正直キライじゃない、けど、今はそんな事言ってる場合じゃない。

「やめてよ!赤ちゃんがビックリするじゃない!」

私が思わず声を張ると、匠さんはピタリと動きを止めた。

しばし、沈黙…。